新年スタートのお灸

今年の立春は2月3日だそうです。

あと一月もすると、春の気配が漂い始めます。

 

自然界でもそうですが

春は、冬にため込んだエネルギーが

体のなかでむくっと頭をもたげ始める時期です。

何か新しいことを始めてみたい

挑戦してみたい、と自然に思うようになります。

 

と、同時に何だかイライラを感じやすい時期でもあります。

 

東洋医学では、春は体のなかの「肝」のエネルギーが発動する季節と言われます。

「肝」は血を蓄える作用があったりと、西洋医学の肝臓と大体、機能が似ているのですが

大きく異なるのは「情緒を司る」とされているところです。

 

今でいう自律神経を思っていただくと分かりやすいでしょう。

「肝」は全身に流れる気や血の巡りをスムーズにしてくれる上に

気持ちも伸びやかにしてくれます。

 

女性は生理があるので蔵血作用のある「肝」の機能に

とても影響されやすく、とくに春にイライラを感じやすい傾向にあります。

 

ヒステリックになってしまったり、

いつも以上に子供を怒ってしまったり、

その後に自己嫌悪になってしまったり。

 

そんな時は自分を責めず、「春が来たな~」と思って深呼吸。

それから「肝」の気のケアをしてあげましょう♪

 

肝の気を整えるには

 

「肝」の気を整えるのに有効なのが、香りと酸味。

苺や柑橘系、酢の物を今から心がけてとると

春、気持ちいいスタートが切れます。

 

あばらの脇を触ってみて気持ちの悪さや痛みを感じる方は

体の側面を伸ばすストレッチも「肝」の気を整えるのに有効です。

試してみてくださいね☆

 

写真は芍薬の花です。

薬膳や漢方では芍薬や当帰という生薬を用います。

薬局などで更年期系の漢方の生薬内容をみると

必ずといっていいほど使われている生薬です。

「肝」に深く関わり、気血を整えます。

 

お灸は香りのあるものが有効

 

お灸ではせんねん灸から出ている

「アロマ灸」はオススメです。

治療ではあまり使いませんが

普段使いにいいと思います。

私の感覚では体も心もスッと軽くなる感じがします。

 

治療ではシナモンや生姜灸を使って

香りの効果を出しています。

 

「三陰交」や手の「合谷」は全身の気をよく巡らせてくれますよ☆

 

(※妊婦さんは安定期に入るまではお灸はしないでくださいね)