春の過ごし方

東洋医学では「四季調神(しきちょうしん)」といって

四季の気候の変化に、いかに適応して過ごすかを

大切に考えてきました。

 

春の過ごし方が夏に、夏の過ごし方が秋に

秋の過ごし方が冬に、冬の過ごし方が春に

響いてくるのだと東洋医学の古典には記載があります。

たとえば

「冬は十分に睡眠をとり、心おだやかに保ち

汗をかきすぎないようにして体の陽気をたもつべし」とあり、これらがうまくいかないと春に足腰が冷えて足腰に力が入りにくくなる、と書かれています。

最近、足が冷えているのを感じるので、冬の過ごし方を反省しなくては、と思っているこの頃です。(>_<)

 

春は早起きとリラックス

 

さて、では春の過ごし方ですが古典には

 

「春は自然の生気が動きはじめ、

草木の発芽がはじまり、万物が生き生きと生長する。

人間は早寝早起きをすべきで、

早起きは人間の陽気を旺盛にする。

外へ散歩に出かけたり、体を鍛えて

全身の筋肉を柔らかくし、気分をリラックスさせるべし」

 

これらがうまくできないと夏に体の全体、もしくは体の一部が病的に冷え、夏の暑さに適応する能力が弱まる、と書かれています。

また老人や子どもは寒さのもどりに気をつけ、衣服での調節をこまめにするようにと言われます。

 

オススメのつぼは合谷

 

春になって動きはじめた気が体のあちこちで

ひっかかると、イライラしたり、おなかが張ったり

首肩がこって痛みがでたりします。

 

こんなときは「合谷(ごうこく)」というツボがオススメ。

親指と人差し指の間を押して、痛むところ気持ちいいところが

ツボです、写真を目安にしてください。

 

便秘、肌荒れ、ストレス、肩こりなどに。

寝る前にお灸をすると副交感神経優位になり、眠りも深くなるのでオススメです。

ただし、分娩促進のツボといわれているので妊婦さんはしないでください。