昔ながらの手びねり灸はじめます

手びねりのお灸とは、米粒ほどの大きさにひねったもぐさをつぼの上で燃やす方法のお灸で「透熱灸(とうねつきゅう)」と呼ばれる日本独特の方法のお灸です。

 

この方法は、つぼの奥にまでお灸の熱が通っていくように感じられ、とても気持ちが良く、繊細な日本人の体によく合っています。

今までは台座灸というお灸を主に使ってきましたが、様々な文献に当たったり、試行錯誤した結果、手びねりのお灸のほうが様々な治療効果をより出しやすいと思うようになりました。

台座灸では底面が広いため、温かく気持ちがいいのですが、必要以上に温まってしまったり、体の奥の方まではなかなか効果が届かなかったりします。

 

手びねりのお灸ですと、もぐさをひねる大きさや数を変えることで、ちょうどいい熱量を

作ることができます。そして、つぼの奥に、まさにそこ!という感じで刺激を加え、体が活性化するのを体感できます。

治療後は体が軽くなってスッキリして、元気になったような、何ともいえない気持ちよさがあります。

 

当初、やけどのリスクを考えて、導入がためらわれることもありましたが、紫雲膏というやけどやひび荒れに使う軟膏を厚く塗り、その上でお灸をすることで、痕にならないやけどをしないお灸が出来ると知りました。この方法だと、ベットで寝ていられる年齢ならお子さんにも出来ます。

 

夏バテの予防にも大変、有効です。効目や体のスッキリ感などは段違いですので、手びねりのお灸を楽しみに受けていただきたいと思います。

ただ、やはり直接、肌のうえでもぐさを燃やすのは怖い、という方には、従来通り、台座灸を用いて施術いたしますのでお気軽にお伝えくださいm(__)m